ゆっくり、いっしょに 精神科訪問看護師、15のストーリー 新書 – 2021/9/27
稲岡 勲
(著)
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患者と向き合い、心に寄り添う。
精神科訪問看護師たちの奮闘の記録
強迫性障害、統合失調症、解離性障害。
精神疾患を抱える患者が、
生きがいをもった生活を送るために。
精神科訪問看護師たちの患者へのアプローチとケア。
看護師と聞くと、血圧を測ったり注射や点滴をしたりといった
医療を行う姿を思い浮かべるかもしれませんが、
精神科訪問看護師の仕事は大きく異なります。
例えば、不安や心配ごとをもつ患者の心に寄り添い、
穏やかな生活を送ってもらうために精神面を支えます。
ただそばにいて話を聞くだけのこともありますし、
家族との調整役になることもあります。
また、時には通院の付き添い、服薬のフォロー、入浴のサポート、
整理整頓や身だしなみの介助といった生活の支援を行うこともあります。
著者は、精神科病院の看護師時代に
「患者を看護するには患者一人ひとりの気持ちや
その背後にある人生に思いを巡らせることが必要だ」と気づき、
それを実現するために精神科訪問看護ステーションを開設しました。
以来、地域の関係機関からも少しずつ信頼を得ながら拠点を増やし、
これまでに400人以上の患者を訪問してきました。
本書には、ステーション立ち上げからの10年間で、
看護師たちが出会った印象深い患者との15のエピソードを収録しています。
それぞれのエピソードを通して、精神科訪問看護のあり方や患者との向き合い方を
学ぶことができる一冊です。
【目次】
はじめに
[ストーリー1]妄想だと片付けず、「おしゃべり」に向き合って関係を深める
――語り手看護師:八木智美
【コラム】医師不信が人間不信に
[ストーリー2]遠方に住む家族の心のケアも、看護の仕事の一つ
――語り手看護師:松本雄大
【コラム】措置入院、医療保護入院、任意入院は何が違う?
[ストーリー3]思春期の患者の「多動」にブレーキをかける。
失敗経験の積み重ねが、患者の意欲を削がないように
――語り手看護師:安蔵由希代
【コラム】どう接するかで変わる若い患者の未来
[ストーリー4]入院中の患者の急死。精神科訪問看護師としての後悔
――語り手看護師:中野弘二
【コラム】強迫性障がいは他人を巻き込む力がある
[ストーリー5]心細い一人暮らし。大切な家族との別れで自立心が育まれる
――語り手看護師:与那覇由美子
【コラム】頻繁な救急依頼も緊急電話も「回復の証」
[ストーリー6]最後に会ったのは私。気づきにくい悪性症候群の落とし穴
――語り手看護師:与那覇由美子
【コラム】一般にはあまり知られていない「悪性症候群」
[ストーリー7]薬への不安に寄り添う。日々の見守りで減薬に成功
――語り手看護師:稲岡 勲
【コラム】薬が多過ぎると感じるケースもある
[ストーリー8]40年断絶していた母子の40年間の溝を埋める。家族の懸け橋となって
――語り手看護師:森 ひろ子
【コラム】日本は精神科病院大国
[ストーリー9]毎朝の電話で、生活リズムを整えるお手伝い
――語り手看護師:河村登志之
【コラム】患者は「ホーム」でわれわれは「アウェイ」
[ストーリー10]患者からのクレームを乗り越えた看護師の「聞く力」
――語り手看護師:工藤視千
【コラム】ピンポンしても患者が出てこないときは要注意
[ストーリー11]乳がんが発覚した患者を追い詰めた、医師の不用意な対応
――語り手看護師:田中しのぶ
【コラム】他科受診の困難――患者の人権はどこにある?
[ストーリー12]人間不信から繰り返す自殺未遂を止める。ただそばにいて、笑顔で話を聞く
――語り手看護師:八木智美
【コラム】仕事も決まって「ゆっくり」から離れたOさん
[ストーリー13]患者のペースに合わせ、のんびり、ゆっくり いっしょに
時を重ねていく
――語り手看護師:千田美樹
【コラム】訪問看護は安心から始まる
[ストーリー14]嫁ぎ先で孤立する患者の心のバリアを解いた 訪問看護師という「外の風」
――語り手看護師:渡部朋子
【コラム】「病状の全容をつかむ」ことの難しさ、大切さ
[ストーリー15]ともに障がいをもつ夫婦を、地域と連携して支える
――語り手看護師:佐藤俊介
【コラム】患者自身は「どこも悪くない」と思っている
おわりに
精神科訪問看護師たちの奮闘の記録
強迫性障害、統合失調症、解離性障害。
精神疾患を抱える患者が、
生きがいをもった生活を送るために。
精神科訪問看護師たちの患者へのアプローチとケア。
看護師と聞くと、血圧を測ったり注射や点滴をしたりといった
医療を行う姿を思い浮かべるかもしれませんが、
精神科訪問看護師の仕事は大きく異なります。
例えば、不安や心配ごとをもつ患者の心に寄り添い、
穏やかな生活を送ってもらうために精神面を支えます。
ただそばにいて話を聞くだけのこともありますし、
家族との調整役になることもあります。
また、時には通院の付き添い、服薬のフォロー、入浴のサポート、
整理整頓や身だしなみの介助といった生活の支援を行うこともあります。
著者は、精神科病院の看護師時代に
「患者を看護するには患者一人ひとりの気持ちや
その背後にある人生に思いを巡らせることが必要だ」と気づき、
それを実現するために精神科訪問看護ステーションを開設しました。
以来、地域の関係機関からも少しずつ信頼を得ながら拠点を増やし、
これまでに400人以上の患者を訪問してきました。
本書には、ステーション立ち上げからの10年間で、
看護師たちが出会った印象深い患者との15のエピソードを収録しています。
それぞれのエピソードを通して、精神科訪問看護のあり方や患者との向き合い方を
学ぶことができる一冊です。
【目次】
はじめに
[ストーリー1]妄想だと片付けず、「おしゃべり」に向き合って関係を深める
――語り手看護師:八木智美
【コラム】医師不信が人間不信に
[ストーリー2]遠方に住む家族の心のケアも、看護の仕事の一つ
――語り手看護師:松本雄大
【コラム】措置入院、医療保護入院、任意入院は何が違う?
[ストーリー3]思春期の患者の「多動」にブレーキをかける。
失敗経験の積み重ねが、患者の意欲を削がないように
――語り手看護師:安蔵由希代
【コラム】どう接するかで変わる若い患者の未来
[ストーリー4]入院中の患者の急死。精神科訪問看護師としての後悔
――語り手看護師:中野弘二
【コラム】強迫性障がいは他人を巻き込む力がある
[ストーリー5]心細い一人暮らし。大切な家族との別れで自立心が育まれる
――語り手看護師:与那覇由美子
【コラム】頻繁な救急依頼も緊急電話も「回復の証」
[ストーリー6]最後に会ったのは私。気づきにくい悪性症候群の落とし穴
――語り手看護師:与那覇由美子
【コラム】一般にはあまり知られていない「悪性症候群」
[ストーリー7]薬への不安に寄り添う。日々の見守りで減薬に成功
――語り手看護師:稲岡 勲
【コラム】薬が多過ぎると感じるケースもある
[ストーリー8]40年断絶していた母子の40年間の溝を埋める。家族の懸け橋となって
――語り手看護師:森 ひろ子
【コラム】日本は精神科病院大国
[ストーリー9]毎朝の電話で、生活リズムを整えるお手伝い
――語り手看護師:河村登志之
【コラム】患者は「ホーム」でわれわれは「アウェイ」
[ストーリー10]患者からのクレームを乗り越えた看護師の「聞く力」
――語り手看護師:工藤視千
【コラム】ピンポンしても患者が出てこないときは要注意
[ストーリー11]乳がんが発覚した患者を追い詰めた、医師の不用意な対応
――語り手看護師:田中しのぶ
【コラム】他科受診の困難――患者の人権はどこにある?
[ストーリー12]人間不信から繰り返す自殺未遂を止める。ただそばにいて、笑顔で話を聞く
――語り手看護師:八木智美
【コラム】仕事も決まって「ゆっくり」から離れたOさん
[ストーリー13]患者のペースに合わせ、のんびり、ゆっくり いっしょに
時を重ねていく
――語り手看護師:千田美樹
【コラム】訪問看護は安心から始まる
[ストーリー14]嫁ぎ先で孤立する患者の心のバリアを解いた 訪問看護師という「外の風」
――語り手看護師:渡部朋子
【コラム】「病状の全容をつかむ」ことの難しさ、大切さ
[ストーリー15]ともに障がいをもつ夫婦を、地域と連携して支える
――語り手看護師:佐藤俊介
【コラム】患者自身は「どこも悪くない」と思っている
おわりに
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2021/9/27
- ISBN-104344936671
- ISBN-13978-4344936676
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商品の説明
著者について
■ 稲岡 勲/イナオカ イサオ
1977年生まれ。1999年に秋田県にある看護短期大学を卒業。
秋田緑ヶ丘病院(秋田県秋田市)、青木病院(東京都調布市)勤務を経て、
2004年に先輩医師の「狛江のんびりクリニック」(精神科・心療内科/東京都狛江市)開設に携わる。
その後、自身の「精神科訪問看護ステーション『ゆっくり』」
(精神科、法人名:株式会社GGグループ/東京都狛江市)を2012年11月に開所。
現在に至る。
「孤立させない、孤独にさせない」をモットーに、
患者やその家族が、住み慣れた地域で自分らしく安心して安定した生活が送れるように、
本人や家族といっしょに考えながら、その方に合った、そのときに必要なサービスを提供している。
1977年生まれ。1999年に秋田県にある看護短期大学を卒業。
秋田緑ヶ丘病院(秋田県秋田市)、青木病院(東京都調布市)勤務を経て、
2004年に先輩医師の「狛江のんびりクリニック」(精神科・心療内科/東京都狛江市)開設に携わる。
その後、自身の「精神科訪問看護ステーション『ゆっくり』」
(精神科、法人名:株式会社GGグループ/東京都狛江市)を2012年11月に開所。
現在に至る。
「孤立させない、孤独にさせない」をモットーに、
患者やその家族が、住み慣れた地域で自分らしく安心して安定した生活が送れるように、
本人や家族といっしょに考えながら、その方に合った、そのときに必要なサービスを提供している。
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2021/9/27)
- 発売日 : 2021/9/27
- 言語 : 日本語
- 新書 : 218ページ
- ISBN-10 : 4344936671
- ISBN-13 : 978-4344936676
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